アレルギー性鼻炎
近年、日本人の2人に1人が花粉症で困っていると報告されており、なかでも子どもの花粉症患者さんが急増しています。
よく使われる抗ヒスタミン薬はアレルギー症状は軽くなりますが、眠気や集中力の低下が問題となってきました。
ところが最近は全く新しい治療として、スギ花粉とダニによるアレルギー性鼻炎には「舌下免疫療法(SLIT: sublingual immunotherapy)」を行うことができます。
錠剤を1日1回、毎日舌下に投与することで体を慣らし、アレルギー症状を抑えることを目指します。
また、受験の時期などどうしても鼻炎の症状を抑えたい患者さんには、オマリズマブ(ゾレア®️)という治療を一時的に行うことも可能です。これはアレルギー発症のきっかけとなるIgE抗体そのものを阻害する注射薬です。
当院では鼻炎でお困りのお子さま、そして大人の方の治療も積極的に行っています。
✔︎ シダキュア®︎は、1-4月のスギ花粉飛散期には治療を開始できません
✔︎ スギとダニの舌下免疫療法 の併用も可能です
✔︎ミティキュア®︎(最大10000JAU)で効果不十分な方には、さらに抗原量の多いアシテア®︎(最大57000JAU相当)へのステップアップ治療も行なっています
✔︎ 最低でも3年間の治療が必要です(3年間治療を継続すれば、中止後も効果が持続する可能性が高いと報告されていますが、さらに長い方がより良いと言われています)
✔︎大人の方の自己負担額(3割負担)は、1年でおよそ15000-20000円程です。(初診料や再診療は含みません)
✔︎ SLITの有効性や処方状況については院長ブログをご覧ください。